40: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:27:44.40 ID:86/EQe0g0
「あ」
「あら〜」
別に待ち合わせたわけでも示し合わせたわけでもないが、ある日の日曜日に私たちは外で偶然出くわした。
「今日は子豚ちゃんたちは?」
「今は騎士団の方が遠目で見守ってくれていますが、夕方までは私1人ですよ〜」
親しくなったと思っていた朋花から、まだ聞いたことのない単語が飛び出してきた。
「騎士団?」
「天空騎士団と言いまして、私を守ってくれている選ばれし人たちのことですよ〜」
どうやらファンである朋花の子豚ちゃんとは別に、彼女を守る人たちもいるらしい。
親衛隊みたいなものだろうか?
「ということは夕方までは時間あるの? 良かったらちょっと一緒に歩かない?」
「いいですよ〜。お昼をどうしようかとも思っていましたし、凛さんはこの辺りにくわしいんですか〜?」
「ううん。なんとなく来てみただけだから」
別段がっかりした素振りも見せず、朋花は可愛い房の付いた扇子で口元を隠しながら笑った。
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