【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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474: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/03/27(日) 17:48:08.78 ID:BoA16JXGO

「どうして君がここに??というか、この時間ウマ娘は学園には入れないはずだぞ。どうやって寮を抜け出した」

「私にとって寮を抜け出すのはさしたる問題じゃない。そしてここに入り込むのも」

「手段を聞いているんじゃない。理由を聞いている」

彼女に近付くと、おどけたように手を上げた。

「おっとっと。ウマ娘にも腕力で勝てる天王寺トレーナーに襲われたら、私も敵わないかもなあ。
深夜に校舎で二人きり、私が大声を出せばセキュリティが飛んでくる。さあどうする」

「私を脅すのか」

「冗談だよ。私がアンタのとこに来た理由はちゃんと話す。協力してくれさえすればだが」

「……協力?」

「知りたいんだろ?芹沢達也のことさ」

血の気が引くのが分かった。動きが固まった私を見て、シリウスシンボリがクックックと愉快そうに笑う。

「……どうしてそれを」

「ルナの弱みでも握れないかと色々探っててね。あいつ、春に卒業できるはずだったのに何故か居残りやがった。大学に籍を置きながら、だがな。
アイツが理に適わないことをするわけがない。で、ピンと来たのさ。『これはこの春から戻ってくる、芹沢達也とかいうトレーナーに関連することに違いない』ってね」

「まさか君も、芹沢さんのことを探っているのか」

「10年前の事件のことなら、正攻法で調べても無駄だぜ。昔のトレセン学園のスキャンダルに関わることだから、理事長が完全に資料を消してる。
あんたがそうやって調べ物をしても無意味ってことさ。裏には裏の調べ方がある。
東大卒のお坊ちゃんであるあんたにゃ、それは無理ってものさ」

シリウスシンボリは笑いながらポンポンと部屋の中にあるベンチプレスを叩いた。

「何故君が芹沢さんのことを探ろうとしている」

「ルナは基本的に事勿れ主義だ。だが私は知っての通りそういう窮屈なのは嫌でねぇ。自由な学園の実現のためには、芹沢って奴に協力を仰ぎたいってとこさ。
だが、えらく偏屈で癖のある奴でもあるらしい。だから、私としても、奴の情報は知りたい」



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