【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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119:名無しNIPPER[saga]
2022/01/16(日) 23:41:42.30 ID:zSgUm9fwO

「本当に、美味しいとしか……そういえば、つけ麺はスープ割をするのでしたわね」

「スープ割はここにはないのだよ、マックイーン君。しばし、昆布水を出汁に入れて楽しんでくれ」

「ああ、そういうことですのね。……『しばし』?」

「そう、しばしだ。この後に、もう一品が来るぞ」

昆布水による出汁割は、鶏の旨味を一段と引き立てる。これもまた上質なものだ。
無論、ここで終えてもいい。だが、この店に来たからには、食べねばならぬもう一つの皿がある。


「お待たせしました、『和え玉』になります」


3人の顔が呆気に取られている。無理もない。
その小皿にあったのは、イタリアンのカルボナーラに近いものだったからだ。レモンの切ったものが添えられている。

「……え?これを、どうしろと」

「そのまま食してくれ。レモンを軽く絞るといいぞ」

麺を啜ったアリーム君が、目を見開いた。

「これは、ポルチーニ?それに、これも鶏の旨味が……」

「そう、ポルチーニカルボナーラをラーメンの麺でやってみた、ということだな。
やや重たい味だが、締めにはピッタリだろう」

「え、ええ。……これほどまでに、ラーメンは奥が深いのですね……ファインモーション殿下が、すっかりはまってしまわれたのがよく分かります」

「ハハハ、彼女にも教えてやってくれ。きっと気に入るだろう」

ふと横を見ると、「バックシーン!!ごちそうさまです!!」と、笑顔で手を合わせるバクシンオーが見えた。
細かい御託を考えながら食べるのも悪くないが、ああやって心を無にして一心不乱に食べる方が、チートデイとしては正しいのかもしれない。ふと、そう思った。



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