【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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118:名無しNIPPER[saga]
2022/01/16(日) 23:27:53.91 ID:zSgUm9fwO

アリーム君の顔も、驚きで固まっている。

「これはっ!?紛れもなく、『鶏そのもの』……」

「バクシンバクシーン!!」という奇声も、私の隣から聞こえてきた。私も頂くとしようか。


ズズッ…………


バシーンッ!!!


シャツのボタンが弾けると共に、凄まじいまでの旨味が口の中に拡がった!


昆布水でコーティングされた麺が、鶏油多めのつけ汁でさらにコーティングされる。そしてそこから産み出される、二重の旨味……
いや、これは単なる「1+1」ではない。
まさに、互いが互いを高め合う「マリアージュ」というべきものだ。

箸が一気に進む。止まらない。
鶏の深い旨味と昆布水の優しい旨味が絡むと、これほどまでに暴力的で複雑な味になるのか?

私はつけ汁の中のワンタンを箸で持ち上げた。噛むと、生姜が強めの餡がいい味変となる。
そして、再び昆布水だけで麺を頂く。さっぱりした味が、舌をリセットする。
そして再びつけ汁へ……一体何種類の味を、この一品は与えてくれるのだろうか。


つけ麺、鶏そば数あれど、ここまで複雑玄妙にしてインパクトのある一杯を、私は知らない。


「す、凄いとしか……ラーメンとは、こんなに美味しいものなのですね……。
チャーシューも、確かに鶏だけですね。……むっ!?」

アリーム君がチャーシューを噛むと、また動きが止まった。

「どうしましたの、トレーナーさん」

「君も、チャーシューを食べてくれ。これも……驚くぞ」

「チャーシューって、豚だけじゃないですのね。鶏だとどう……柔らかいですわっ!それにこの風味は……」

私はマックイーンに頷く。

「そう、バジルで下味がついている。そして、モモ肉は……うむ、実に香ばしい」

胸肉のチャーシューは低温調理がなされており、実に柔らかい。
そして、もう一種のモモ肉は皮付きでローストされており、胡椒が利いたパンチのある味だ。
具材の味の変化も、極めて緻密な計算で成り立っている。これほどまでに多様な味がありながら、しかし一体感があるのは驚くべきことだ。



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