【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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116:名無しNIPPER[saga]
2022/01/16(日) 22:30:25.37 ID:zSgUm9fwO
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「つい買いすぎてしまいましたわ」

満足そうなマックイーンとは対照的に、アリーム君はややげんなりした表情だ。

「いや、幾つ買ったんだ?ケーキ10個に焼き菓子2箱、ショコラアソート2箱……まさか、君一人で食べるんじゃ」

「まさか、それはないですわ。トレーナーさんにも、お一つあげますわよ?」

「……残りは?」

「もちろん!わたくしが賞味期限内に全て責任を持って食べますわ!」

ドヤ顔のマックイーンに、アリーム君は「また体重制限プログラムが……」と呟いた。むしろよくそれであれだけマックイーンを仕上げられると感心するのだが。

私はというと、バクシンオーと2人で食べるだけのケーキとショコラを購入した。
特に「アンティーク」という名のチョコレートケーキは、時計を模したなかなか手の込んだ意匠だ。食べるのが少々勿体無く感じる。

「さて……ケーキはひとまず車内に置こう。電車で大口駅まで向かおうか」

「車では向かわないのですか?」

「車で行ってもいいんだが、またコインパーキングに停めないといかんからな。それに何より、菊名駅周辺は細い一方通行ばかりで動きにくいのだよ」

バクシンオーに告げ、JRの改札に向かう。そして、横浜線で3分。
大口駅を降り、1分ほど歩くと割烹の看板が見えた。

「ここを左に行くとすぐだ」

「え、こんな細い路地に……あ」

小さな立て看板と、行列が見えた。こちらはざっと……25人ぐらいか。

「すごい行列ですわね……どのくらい待ちますの?」

「1時間弱、だな。これでもすぐ近所にセカンド・ブランドの店が最近できたから、短くなった方だ」

「セカンド・ブランド?」

「そっちは塩がメイン、らしいな。私もまだ足を運べてない。
まあ、それはまた別の機会だな。ひとまず、並ぶとしよう」

行列には若い女性やカップルの姿もちらほら見られる。マックイーンが「意外ですわね」と口にした。

「ん?どういうことだ」

「ラーメン屋って、男の方のものというイメージがありましたから。少し店内も見えましたけど、お洒落な感じでしたわ」

「店主はまだ若いからな。元美容師と聞いている。接客も素晴らしいぞ。
最近は、こういうラーメン屋がかなり増えているのだよ。銀座『八五』のようにミシュランに選ばれる店もあるほどだ」

「そうでしたの。なるほど……」

フムフムと何やら感心している様子だ。こういう辺りは、さすがメジロ家御令嬢なのだろう。



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