【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
1- 20
115:名無しNIPPER[saga]
2022/01/16(日) 22:07:48.16 ID:zSgUm9fwO
*

「確かここの辺りのはずだ」

菊名駅近くのコインパーキングにアウディを停め、西口方面に向かう。
すぐに若い女性たちの行列が見えた。……あそこか?

「すごい行列、ですね……ラーメン屋、じゃないですよね、これ」

「う、うむ……」

確かに「ラトリエ・ドゥ・アンティーク」とフランス語で書かれている。ここで間違いないようだ。
店の前には、ラーメン屋よろしく行列の順番待ちの方法が書かれた立て看板があった。行列は、ざっと10人ほどか。

「スイーツに並ぶのは、なかなか珍しいですわね……ああ、コロナ感染対策で入場を絞ってますのね。そういうことですの」

「むむう……早く入りたいですが、我慢です!あ、パンフレットがありますよ!」

バクシンオーが小さなパンフレットを持ってきた。「ショコラ アソート」とある。ああ、そういうシーズンでもあるのか。

「『2015年アジア大会優勝作品』、だそうですわ!!まるで宝石箱のよう……これ、買いますわ!」

「え、誰かにあげるのかい?」

戸惑い気味に言うアリーム君に、マックイーンは上機嫌で返す。

「もちろん、わたくしが自分で食べる分ですわ。トレーナーさんにも分けて差し上げますわよ?」

「だよねえ……」

アリーム君が肩を落とす。どうやら、マックイーンの頭にはスイーツしかないらしい。
これは先行き苦労しそうだ。思わず苦笑いが漏れた。

「トレーナーさんは、何を買うんですか?」

2人をよそに、バクシンオーがいつもの調子で聞いてくる。

「ん?私は好きなものを買うとするよ。多分、チョコレート系だな。脳へのエネルギー源として、チョコレートはかなり優秀だからな」

「なるほど!そこまで考えているのですね!では、私もチョコレートにします!手作りチョコレートの参考のために!」

「ん?バレンタインにチョコレートを作るのか?」

「はい!トレーナーさんに、日々の感謝を込めて、です!」

手作りチョコレートとはやや意外だった。こういうイベントには縁遠い子だと思っていたが……まあ、楽しみにしておこう。

*


この私の認識が大甘だったのが分かるのは、これから1ヶ月ほど先のことだ。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
718Res/329.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice