女騎士「くっ、体が熱い……、貴様!私に何を飲ませた!?」オーク「ククク……」
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4: ◆5nzE3xZDiA
2021/12/11(土) 05:10:00.27 ID:qb31UCBUo
オーク「さあ、今度はわさび酒と一緒にこいつを喰ってみろ!」

女騎士「こ、これは、ざるそば……?ふん、語るに落ちたなオーク!」

オーク「なんだと?」

女騎士「ざるそばは日本酒のアテとしては一般的なものだ。しかもわさびを薬味として使うもの」

女騎士「だったらざるそばにわさび酒が合うのは当然のこと!実に工夫がないぞ!」

オーク「クックック。これを見てもまだ生意気な口を聞けるかな?」

女騎士「こ、これは、そばつゆに大根おろしが!バカな、大根おろしとわさびを同時に薬味として使うなんて!」

女騎士「薬味の味同士が喧嘩をしてとっちらかった味になることは必然ではないか!」

オーク「ふっ、言いたいことはそれだけか?女騎士」

女騎士「むぅ、オークのこの余裕、いったい何なんだ……?まだ何か企んでいるのか?」ズルズル

女騎士「……、う、辛い、が、さわやかだ!大根おろしの爽やかな辛味にわさびの清涼な辛味が、全然喧嘩していない!」

女騎士「両者はそばの香りとつゆの旨味と絡み合ってなんとも粋な味わいを演出している!どうしてこんなことが!?」

オーク「お前の言った通り大根おろしにわさびをそのまま混ぜれば両者の味が喧嘩をして野暮ったい味になることだろう」

オーク「だがあえて日本酒に適量のわさびを溶かすことでわさびは薄く延ばされ押しつけがましさがなくなる」

オーク「しかし日本酒の旨味とアルコールがわさびの旨味を強調しているため存在感も失わない。絶妙な味のバランスになるのさ」

女騎士「な、なるほど、だから大根おろしの辛味と喧嘩をせずにそばの味わいを高める役割をしていたということか!」

オーク「フフフ。そういうことだ」

女騎士「くっ、しかし、これは……そばの量が少ない……」

オーク「おいおい、そばだけで腹をいっぱいにする気か?そら、こっちの冷ややっこも合うぞ」

女騎士「くぅ、醤油のかかった冷ややっこにわさび酒の風味が合って美味い!普通の日本酒とワサビ醤油をかけた冷ややっこの組合せとはまた違った美味さだ!」

オーク「個々の材料は同じでも組合せの仕方を変えれば新しい美味しさが見つかるんだぜ」

女騎士「くぅ、やるな!」


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