【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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752: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/17(金) 00:52:39.93 ID:L36QJ6MU0
ドロシー「な、なんでユウナのお姉さんが居るんですか……!?」

ユウナ「わ、分かんない……でも瓦礫を片付けてくれたのはお姉ちゃんだし……いてもおかしくない?」

おーい! お姉ちゃーん! と言ってぶんぶんと手を振るがお姉さんから反応はない。

ユウナ「あれ……?」

アイナ「……やっぱり来ちゃったのねユウナ。もしかしたら来ないんじゃないか、来ない出来てくれるんじゃないかと思ってたけど――そんなこと、あり得ないよね」

ユウナ「……うん! だって、神の身体を手に入れなくちゃいけないから! 僕たちは! ねえお姉ちゃん! 神の身体もしかしてあった!?」

アイナ「――――その神の身体を渡さない、って言ったら。ユウナ……どう思う?」

ユウナ「…………え?」

アイナさんの口から出た言葉に、ユウナは固まってしまう。何を言っているのか、良くわかないといった感じだ。

――――というか、僕も今。何を言っているのか分からない。神の身体を渡さない……?

アイナ「あれは、あれはユウナが持ってちゃいけないものだから――だから渡さない、もうユウナを危険な目には合わせないから……だから、渡さない」

このまま……帰ってくれると嬉しいな。と、目の前にいるその人は下手糞な作り笑顔を見せてそう言った。

ワイズ「ちょ、ちょっとそれはどういう――――」

アイナ「――今お前とは話してないんだよぉ! このクズ野郎!」

ワイズ「っ!?」

アイナ「お前が、お前が全部悪いんだ……! お前が、お前が! ユウナを騙して誑かしてるから――ユウナはこんな酷い目に遭おうとしてるんだ……! お前が居なければ、お前さえ存在しなければ――!」

僕が話しかけた瞬間態度を豹変させるアイナさんに、驚いて声が出ない――あの、果物ナイフを突きつけられた時と同じだ。

――僕に向けられる殺気が、尋常じゃない。


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