【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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753: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/17(金) 01:11:12.57 ID:L36QJ6MU0
ユウナ「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!? そんな……ワイズは悪くないんだよ! ぼくはちゃんと理解して――」

アイナ「ううん、ユウナ……貴女は騙されてるの。そこにいるハーピーの口車に乗せられちゃってるだけなの……貴女は私と違って優しくて純粋だから……だから、私が」

「私がそいつとの記憶を――神の身体に関する記憶を全部なかったことにしてあげるから」

――アイナさんはなんて事のないように、そう言った。

ユウナ「……は?」

アイナ「ううん、貴方だけじゃない。そこの魔法使いのお仲間も、そこのクズも―――特にクズ野郎の記憶は沢山消してダンジョンに放置してやるの、それでモンスターの餌になって貰えればもう平和が訪れる……ね、どう?」

ユウナ「わ、分かんない……分かんないよお姉ちゃん!? なんでいきなりそんな事――――」

アイナ「ねえユウナ、そして魔法学校に戻ってちゃんと勉強して強くなって……ちゃんとした勇者になるの。私にはなれなかったけど――きっとユウナなら出来ると思うから」

ユウナ「っ」

アイナ「それじゃあ――――ジッとしててくれるかな? あんまり、痛い事はしたくないから」

ワイズ「――――冗談じゃない」

アイナ「は?」

何が、何が記憶を消すだ。何が神の身体はあげないだ馬鹿馬鹿しい! そんなこと……出来るもんか! させるもんか!

ワイズ「悪いけど神の身体は絶対に手に入れなくちゃいけないんだ! だから、ちょっとそこをどいて貰うよ!」

神の身体を手に入れる邪魔をするなら――――ユウナのお姉ちゃんだろうが容赦はしないぞ! 最悪、僕だけでも――!

ユウナ「…………うん、そうだ、そうだね。ワイズ」

アイナ「っユウナ!?」

ユウナ「ねえお姉ちゃん知ってるでしょ? ぼく、結構頑固なんだよ? それに……今のお姉ちゃん変だよ! 今のお姉ちゃんとワイズなら断然ワイズのほうが信じられるよ!」

アイナ「っっっ!!!」

お姉さんの顔が歪んで、攻撃をされたかのように後ろに後ずさりをする……。

ドロシー「そ、そうです……! わ、わたくしだって記憶を消すだなんて……されたくありません!」

アイナ「どうして……! どうしてどうしてどうしてどうして……! くそっ、そこのクズのせいで……!」

ユウナ「さあ、お姉ちゃん――――!」


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