【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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750: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/17(金) 00:28:56.02 ID:L36QJ6MU0
ドロシー「ひっ……! ちょ、ちょっと二人とも――! か、壁に――――!」

ユウナ「えっ? って、うわぁ!? な、何これ!?」

二人が視線を向けるほうを見る。そこはただの石で出来た通路の壁――ではなく、ガラスのように透明な何かで出来た壁であった。

というかよく見ると通路の両サイドの壁全部が透明で、ガラスケースみたいになっていて……そこに、前によく見たそれが展示されていた。

ワイズ「これ、あの時のロボット……?」

そうだ、スカーレットさんが目をキラキラと輝かしていたあの人型ロボット。それにそっくり、というかほとんど同じものが一列に沢山展示されている。

ドロシー「う、動きませんよね……?」

ユウナ「あのロボットこんなに沢山あったんだねぇ……一つくらい動いても良いけど」

ドロシー「えっ!?」

ユウナ「じょ、冗談だよ冗談! ほら、スカーレットさんの時動かなかったからこれも動かないよ!」

ワイズ「あはは……ほら、先行くよー!」

……通路をどんどん進んでくと別の種類のロボットも展示されるようになった。さっきのロボットよりも小さい奴とか、大きくてごつい奴……色々な種類があるんだなぁ。

ドロシー「……はぁ。そ、それにしてもなんでこんな風に展示されてるんですかね?」

ユウナ「うーん、そうだなぁ。ここがロボットの博物館だったとか……?」

ドロシー「……博物館?」

ワイズ「じゃあここに並んでるロボットはお客さんが見るために展示されてるってこと?」

ユウナ「そうそう! うーんと昔の人が作ってそのまま遺跡みたいになって……みたいな?」

何とも歯切れの悪い感じだったが、成程。博物館……言われてみれば、そんな風に見えなくもない。

……だとしたらあの蠍みたいなロボットは何だったんだ。展示品があんな風にバリバリ動くのか?

まあ、何だ。取り合えず遺跡が何なのか考えるのは後にして――通路を進んだ先にもう一つ扉があった。

ユウナ「もう一つ扉……?」

ドロシー「……この扉の先、なんですかね?」

ワイズ「…………」

…………ごくり、と息を呑んで。僕は……その扉を開けた。


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