【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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749: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/17(金) 00:23:23.82 ID:L36QJ6MU0
――――大穴の一番下にはそこそこ大きな扉があった。遺跡が崩れたことでほとんどの壁は土埃で汚れているというのにその扉だけは綺麗なまんまだった。

ユウナ「この扉の先にあるのかな……神の身体」

ドロシー「さぁどうでしょう……今までこの遺跡に神の身体があると信じていましたが、もしかしたらもう誰かに取られているかも――」

ワイズ「きっとあるに決まってるよドロシーさん」

というか、そうじゃないと困る。もしこれで神の身体が無かったら――いや、うん、そんなこと考えてる暇はないな。

ワイズ「開けちゃうね扉」

大理石みたいな材質の扉を押してみるとその見た目からは想像もつかないくらい簡単に開いた。見るからに厳重そうな扉なのにこんなにも軽く開くなんて……?

……誰かもう入ったのか?

ユウナ「へー……中結構綺麗だね。ここは無事だったのかな」

扉の先は長い長い通路になっており砂ぼこり一つないほどに綺麗だった――やっぱり、なんとなくここの雰囲気僕は知ってる――あ。

ワイズ「あれだ、ハルエルさんの……」

確か神代の遺跡……だっけな、世界でも三本に入るくらい危険なダンジョン。そうだ、あそこの雰囲気に似てるんだ。

――あの時は気が付かなかった、いや気づけなかった。だって僕はこのダンジョンの最奥をまだ見ていなかったから――この扉の先の。荘厳で、神秘的で、厳かなこの雰囲気を。

……じゃあやっぱり、ここも神代の時代からの?


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