勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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97:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 11:56:16.87 ID:KbfSVIxh0
『船首』
ザブン ユラ〜
情報屋「…確かに羅針盤が示す方角と太陽が沈む方角の辻褄が合わない」
商人「ゆっくり変化しているから誰も気付かないんだよ」
情報屋「これだともう現在地も分からないわね」
商人「それより魔女はずっと荷室に籠りっぱなし?」
情報屋「そうよ?何かの術を掛けるから近付くなって…」
商人「そうか…剣士は明日行ってしまうと言うのに」
情報屋「商人?あなたはどうするの?」
商人「僕はこの船に残る…まだ君と話足りない」
情報屋「あら?歴史の事でも?」
商人「まぁね…でも剣士をこのまま行かせて良いのかどうか…」
情報屋「魔女との事ね?」
商人「関係にヒビが入ったまま距離を置くのはどうかと…」
情報屋「魔女はこの間までずっと剣士の自慢ばかりだったのよ?」
商人「だったらなお更だ」
情報屋「魔女は剣士の事を認めて居るわ…すでに自分を超えているって言ってたもの…剣士を縛る呪縛を解いただけよ」
商人「う〜ん不器用というか何というか…」
情報屋「今までの子弟関係が消えて無くなる訳でも無いのだから気にしなくて良いと思うわ」
商人「剣士は少し落ち込んで居たよ…それっきり話をしていないよね」
情報屋「商人?あなた心配性になったのね?年を取ったせいかしら?」
商人「ハハそうかもしれない…年かぁ…久しぶりにバーベキュー食べたいな」
情報屋「今日買って来た材料があるわ?やりましょうか」
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