勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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98:名無しNIPPER[saga]
2021/11/20(土) 11:57:49.63 ID:KbfSVIxh0
『甲板』


ジュゥゥ モクモク


商人「肉が食べれると思ったら海鮮ばっかりか…」モグモグ

情報屋「肉は中々手に入らないの…貴重だから少しだけ」

商人「剣士も食べなよ」

剣士「僕は少しで良いよ…」

商人「なんだ…食べてるの僕だけか」モグモグ

女戦士「私も少し頂く」ハムハム

アサシン「この船はなかなか食料が減らん」グビ プハァ

剣士「あ…そうだアサシンさん」

アサシン「んん?」

剣士「線虫!」ニョロリ

アサシン「なんだこの虫は?」

剣士「毒を食らう虫さ…その虫が体に居ると腐敗が止まるみたい」

アサシン「ほう?エリクサーが不要になると?」

剣士「エルフゾンビさんで実証済みだよ…喉の渇きは変わらないみたいだけど」

アサシン「奴に会ったのか…元気にしているか?」

剣士「精霊樹の森をエルフ達と一緒に守って居るよ…大変そうだった」

アサシン「クックック奴がエルフの仲間入りとはな」

剣士「今頃僕が呼んだ虫達がドリアードを食い漁ってる筈…エルフゾンビさんも少しはラクになる」

商人「10年前の夜に見たダイダラボッチ?みたいな事になってるのかい?」

剣士「その筈だよ」

アサシン「そうか…あの虫の大群がもう一度動いて居るのか」

情報屋「そういえば巨大なゴーレムも虫にやられていたわ」

剣士「酸を吐く虫のお陰さ…何でも腐食させるんだよ」

アサシン「これでやっと平和が来る…私は死に場所を探す必要がありそうだ」

商人「それはまだ早い…昨日聞いた話だとセントラルの貴族の一人…公爵という人物がフィン・イッシュに密偵を送って居るんだ」

アサシン「ほう?知った顔だ」

商人「どうもキナ臭い…物流の相場も不自然に操作されている」

アサシン「私は俗世を離れていたせいかそういう話に興味が湧かなくなってしまった」

商人「まぁこれから情報は集めれば良いさ」

アサシン「もうそういう話は聞き飽きた…静かにしておいてくれ」グビ


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