勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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881:名無しNIPPER[sage saga]
2022/06/30(木) 18:18:06.22 ID:KpvTj3yS0
『大型気球』


ガサゴソ ガサゴソ


女戦士「此処に居たか…何を探している?」

盗賊「商人の持ち物にキ・カイの地下路線図が有った筈なんだ…おお!!コレだ」パサ

女戦士「そこと繋がっているのか?随分遠いが…」

盗賊「キ・カイじゃ無くてな…他にもキ・カイ並みの地下都市が有るのよ」

女戦士「ほう?」

盗賊「まぁ採取した硫黄を運ぶのはトロッコが一番簡単だろ?多分戦争になる前まで使ってたんだよ」

女戦士「なるほどな…だが明日の予定は少し変更だ」

盗賊「んん?」

女戦士「影武者がもう一台の大型気球で河口の漁村に向かうのだ…リカオンを護衛に当たらせたい」

盗賊「じゃぁ明日は中止か?」

女戦士「例の縦穴だけ処置する…グレムリンが這い出て来なければ引き続き硫黄を掘れる」

盗賊「そういう事か…じゃぁ後は俺の趣味だ」

女戦士「一人で探索する気か?」

盗賊「俺はハイディング出来るんだ…地下の地図を仕上げたい訳よ」

女戦士「ふむ…戦闘を回避しながら調査か…いやマテ!!グレムリンにハイディングが利く保証は?」

盗賊「ガーゴイルはハイディングで俺を見失うんだぜ?」

女戦士「グレムリンは目が退化していた様だ…つまり匂いや音で感知すると思う」

盗賊「おぉぉそらヤバイな…」

女戦士「それから良く聞け?擬態で子供の声を真似するらしい…お前はそれに引っかかる可能性が高い」

盗賊「ヌハハズバズバ来るな?…まぁ承知の上だ」

女戦士「自信が有るのか?」

盗賊「無い…」

女戦士「なら止めて置け…行かせる訳にはイカン」

盗賊「キ・カイのギャング達…アイツ等は地下線路のどこかに向かったんだ」

女戦士「まさかお前…」

盗賊「そうよ…アイツ等が困ってるかも知れん…まぁそんだけの理由だ」

女戦士「…」

盗賊「俺は自慢じゃ無いがお宝の鼻は利く方なんだ…間違い無く繋がってる…だから行きたいんだよ」

女戦士「グレムリンの腹に入っていた人間は子供だったかも知れん…」

盗賊「あぁ見た…」ググ

女戦士「分かった…私も同行しよう」



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