勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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220:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 15:04:21.22 ID:KbfSVIxh0
アサシン「つまり公爵の思惑通りに進めればもっと早くに魔王を魔石に出来て居た筈…これが私の掛け違えたボタンだ」
剣士「そうすれば被害は最小で済んだ?…という事だね」
アサシン「私が足掻くが故に多くの友に手を掛けなくてはならなくなった…これが罪」
剣士「…ちがうよアサシンさん…それは結果論だよ…例えその時魔王を魔石に封じたとしても人類の滅亡はどんどん進む」
アサシン「私に講釈をするか…」
剣士「分かって居るんだ…人間の心から魔王は居なくならない…魔王は又来る」
アサシン「それを無くしたいと足掻き続けた結果…どんな未来が見えるのか…私には分からなくなってしまった」
剣士「ねぇアサシンさん?僕は取り返しの付かないミスをした事に気付いても不思議と前を見てる」
アサシン「ドワーフの血か?」
剣士「多分ね…僕が魔王を集めたらどうなると思う?」
アサシン「お前が魔王になると言うか?」
剣士「いや…多分もう既に魔王なのさ…幻術が得意な魔王…寄生虫を使ってすべてを操れる魔王」
アサシン「クックック馬鹿な事を言うと思えば…」
剣士「大丈夫…僕はコントロール出来てる」
アサシン「お前が魔王になったとしてどうする?世界を滅ぼすか?」
剣士「もう滅ぼしてしまった…それに気付いたよ」
アサシン「クックック馬鹿馬鹿しい…」
剣士「…どう?少しは気が晴れた?」
アサシン「退屈しのぎにはな?」
剣士「見て…いのりの指輪だよ」キラン
アサシン「…何故お前が持って居る?」
剣士「魔王だからさ…僕は人が抱える闇を取り込むことが出来る…でも僕には何も影響が無い」
アサシン「…」ギロリ
剣士「夜光虫!来い…」フワフワ
アサシン「蛍か…」
剣士「こうやって光を見せる事だって出来る」
アサシン「それがお前の答えか?」
剣士「ねぇもっと教えてよ…パパとママの事」
アサシン「フフ…」---これが勇者と魔王のあるべき姿なのかもしれない---
---これに気付くのに随分犠牲を払った---
---私はまだ生きて良いのか?---
---こう思えるのが希望なのか?---
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