勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の続編の続編
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219:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 15:02:44.42 ID:KbfSVIxh0
『座敷』


シーン…


アサシン「…」ジーー

剣士「アサシンさん…」

アサシン「剣士か…どうした?」

剣士「瞑想しているの?」

アサシン「まぁそんな所か…」

剣士「さっきの話…アサシンさんはどんなボタンの掛け違いを?」

アサシン「クックック…直接本人に聞きに来るとはお前も肝が据わって居る」

剣士「あ…昔の話は聞かされてなくて知らないのさ」

アサシン「私はお前の父親を殺そうとして居たのだ…いや一度魔王と一緒に葬った」

剣士「100日の夜だね?」

アサシン「それを招いたのも私の未熟からの結果なのだよ」

剣士「僕も取り返しの付かないミスをしてた事に気付いた…」

アサシン「ほう?」

剣士「10年前に光る隕石が落ちたのは多分僕のせいだ…そして子供が生まれ無くなった」

アサシン「…」

剣士「僕はね…生まれて来る筈の命を全部奪ってしまた様に思う」

アサシン「私と同じだと言いたいのか?」

剣士「うん…アサシンさんも同じ様に取り返しの付かない事で沢山の命を奪ってしまったんだと思う」

アサシン「私はその時薄々感づいて居たのだ…ただ自分の行いを正当化したかった…未熟故にな」

剣士「その時って?」

アサシン「公爵とは旧友なのだ勇者を葬る考えは一致していてな…奴は魔王を勇者諸共魔石に変えると息巻いていた」

剣士「そっか…アサシンさんのお陰で僕が生まれたのか」

アサシン「私では無い…お前の母…女海賊がすべてを塗り替えた…私の心までもな」

剣士「ママが…」

アサシン「私はな…勇者と魔王は表裏一体だと思って居た…勇者の元に魔王が来る」

剣士「…」

アサシン「勇者を葬れば魔王は来ない…それは考えが甘かった…魔王を集めるのは祈りの指輪を持つ誰でも良かったのだよ」

剣士「祈りの指輪…」


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