【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
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347: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/11/27(土) 23:02:12.62 ID:2HvOXjB50

【モノクマロック内部】

智代子「今度はエレベーターみたいだね……」


エスカレーターに迎え入れられたモノクマの口蓋。
それは私たちを乗せたまま下へと動き出す。ゴウンゴウンというけたたましい機械音とともに、ゆっくりと下っていく。


摩美々「あの岩の中身はこんな大きなエレベーターだったってことみたいだねー」

ルカ「ちっ……あんなゴテゴテの演出やる必要あったのか? 岩とか挟まず直でエレベーターでいいだろ」

愛依「あはは……それはそーかも」

はじめこそ、ここまでの道中の仰々しさに雑談めいた独り言を零していたけれど。

あさひ「でも、すごい勢いで下に向かってるっすね。どこまで行くんだろ……」

果穂「はい……地下でもものすごくおく深くに向かってる気がします……!」


段々とその道のりが長く、深くなっていくごとに____


「…………」


____エレベーターの中の会話は少なくなっていった。


多分、モノクマはこれも見越してエレベーターの速度を緩慢にしていたんだろう。
私たちが気持ちを紛らわせるために交わす言葉を無理やりにでも底をつかせて、そこから生まれる自分との自問自答の時間。
無理やりにでも不安と恐怖がせりあがってくるその時間を作り出そうとしている。

実際、私の目の前にも広がってくるものがあった。
それまで凪いでいた水面に、一滴の絵の具を落としたように。
複雑で実体のない軌道を描きながら、それは広がっていく。
取り除こう、掴もうと手を伸ばしてもがけば水流が生まれ、濁りは一層波及する。
不安というのは少しでも混ざってしまえばすべてを飲み込んでいく。

もう、元の色には戻れない。




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