【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
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348: ◆zbOQ645F4s[saga]
2021/11/27(土) 23:03:57.61 ID:2HvOXjB50

美琴「……怖い?」


ふと美琴さんに肩を触られて、肝を冷やす。
飛び上がったような反応をする私に、美琴さんは変わらず優しいまなざしを向けた。


にちか「こ、怖くなんか……! ___いや、怖い……です。流石に」

美琴「大丈夫。隠さなくていいから」

にちか「す、すみません……体、どうしても震えちゃって」

美琴「……奈落」

にちか「え……?」

美琴「こうやってエレベーターで下ってると、ステージを出る前のことを思い出すんだ」

にちか「ああー……!! そっちの奈落なんですね、私てっきり___

美琴「奈落の底から見える景色……どのステージでも同じものが見えるんだ」

美琴「ステージを照らすライト、たくさんの観客、その手に握りしめられたペンライト……ううん、もっとその向こうにはスタッフさんや会場を設営してくれた人たちだって」

美琴「……そのために、私たちは最高のパフォーマンスをしなくちゃ……感動させなくちゃいけない」

美琴「奈落」

美琴「ここを出た時のためにすべてがある」

美琴「……にちかちゃん、まだここに【すべて】を置いていくわけにはいかないの」

にちか「美琴さん……!!」


美琴さんはそれ以上は口にしなかった。
私への励まし然として始めたその語り口だったけど、その結びは違っていた。
美琴さんが口にしたのは【決意】の言葉。
今自分が沈んでいく学級裁判場という奈落、そこから迫り出た時のことを思い描いた【決意】。
このどん底からも美琴さんはせり出して、その先でまた最高のパフォーマンスを披露しようとしている。




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