7: ◆p1Hb2U6W8I[sage saga]
2021/11/11(木) 20:52:52.49 ID:8ZjmxtrQ0
朋花に心も体も解されながら、俺はどんどん危機感を募らせていく。
今の状況は、まずい。
朋花の手の平の上で踊らされているままでは、何だかすごくまずい気がする。
このままでは、取り返しのつかないところまで行ってしまうような・・・
「・・・プロデューサーさんは、何故私がわざわざ誕生日にメイドとして奉仕がしたい、と言い出したのか訝しんでいるようですね」
「そりゃ、まあな」
誕生日なんだから、むしろお世話される側だろう。
与える側ではなく、与えられる側であるべきなんだ。
「大丈夫ですよ。欲しいものは、たくさん頂いていますから」
欲しいもの・・・・・・あっ。
やっぱりこれはまずいかも。
「今日一日で、ご主人様の『ツボ』を余すところなく調べさせていただきます〜」
「・・・なんのために?」
「それはもう、然るべき時のために、です〜♪」
振り返って目の前にあった朋花の表情は、いつもの通りにこやかで。
華やかに、慈悲深く、堂々と、そして、不敵に微笑んでいた。
おわり
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