藤原肇「千夜さん、一緒に釣りに行きませんか?」
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26:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:22:08.86 ID:/ZuqsV3u0
千夜「時間を……楽しむ?」
肇「はい。
幼い頃から慣れ親しんだ趣味だから、抵抗が無いのかも知れませんが……」
27:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:23:46.47 ID:/ZuqsV3u0
千夜「だから……」
千夜「アイドルという珍妙な世界に身を置くようになって、
こういう時間が取れるというのも、不思議なものを感じます」
28:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:25:07.11 ID:/ZuqsV3u0
千夜「タモ?」イイトモ?
肇「あ、網です……!」ググ…
千夜「分かりました」タタッ
29:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:26:09.21 ID:/ZuqsV3u0
チャポン!
千夜「あっ! わ、私の竿が……!」
30:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:27:30.66 ID:/ZuqsV3u0
肇「いえ、きっと食いついていたんですよ」
千夜「えっ?」
肇「だから、竿が川に流されちゃったんです」
31:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:28:15.94 ID:/ZuqsV3u0
千夜「肇さんと私で、ですか?」
肇「はい。
二人でお魚を囲んで、Pさんとちとせさんに送りましょう」
32:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:29:52.46 ID:/ZuqsV3u0
千夜「肇さん」
肇「何でしょう?」
33:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:30:34.67 ID:/ZuqsV3u0
肇「じゃあ、帰りましょうか」
千夜「分かりました。では」
34:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:32:07.21 ID:/ZuqsV3u0
* * *
自信があったわけでは無い。
まして、安いビギナーズラックを期待していたわけでも。
35:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:33:37.57 ID:/ZuqsV3u0
「……うーむ」
これでは、針の先が丸見えだ。
いくら根元まで食いつかせようと、こんなもので魚に気づかれないとは思えない。
先ほどから餌だけを器用に掠め取っては逃げる、狡猾な魚達を。
36:名無しNIPPER
2021/10/30(土) 14:34:52.35 ID:/ZuqsV3u0
なぜ私達がこんな事をしているのか、きっかけはふとしたものだった。
たまたま一緒のレッスンを受け、その翌日のオフがお互いに重なった事を知った肇さんが、私を誘ってくれたのだ。
釣り好きを指摘した時の、目を見開いて「好きです」と答えた彼女の食いつきは凄かったが――。
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