佐藤和真「ダクネス、お前は座椅子になれ」ダクネス「ざ、座椅子、だと……?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/25(月) 23:20:46.18 ID:PqpCOutZO
「カズマ……私は、少しおかしい」
「奇遇だな。俺も実は平常じゃない」

私の性癖は一般的なそれとは大きくかけ離れていてクズ男にしかときめかない筈なのに。
それなのにどうしてこんなにドキドキする。

「カズマ」
「なんだよ」
「お前はずるい奴だ」
「はあ?」

常日頃暴言ばかり吐いている癖にたまに優しくなるのは卑怯だ。狙っているのだろうか。
しかし、当の本人は心当たりがないらしく。

「そんなことよりアクアとめぐみんをどうにかしてくれよ。このままだと非常にまずい」
「何がまずいんだ?」
「ダクネス、お前は平気なのか?」

平気かと言われると困る。ドキドキしてる。

「そうだな……私も平気ではないな」
「だろ? だからアクアとめぐみんを起こせ」
「いや、もう少しこのまま……」

睦言を続けたいとせがむとカズマは呆れて。

「そうだった。お前はそういう奴だった」
「だ、誰だってそう思う筈だ」
「んなことないだろ。現に俺は一刻も早く自由の身になりたい。そろそろ我慢の限界だ」

我慢の限界とはなんたる言い草。許せない。

「わ、私と話すのはそんなに嫌なのか?」
「はあ? 誰がんなこと言ったんだよ」
「ち、違うのか……? だったら何故……?」
「だから、さっきから漏れそうなんだよ」
「は?」

なんだろう。今、おかしな言葉が。変だな。

「すまない、カズマ。今なんと言った?」
「漏れそうだと言った」

こ、この男。やはりカズマはカスマだった。


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