佐藤和真「ダクネス、お前は座椅子になれ」ダクネス「ざ、座椅子、だと……?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/25(月) 23:13:45.07 ID:PqpCOutZO
「おお。こりゃ思ったよりも快適だな」
「カ、カズマ、後頭部でグリグリするな!」
「座椅子は黙ってろ。ほれほれ」
「うひぃっ!?」

後頭部で胸を攪拌されて私は情けない嬌声をあげてしまった。屈辱的な体勢と仕打ち。
この男はどこまで私の性癖を刺激するんだ。

「カズマしゃん……私、眠くなってきたわ」
「こら、俺の膝で寝るな。めぐみん、アクアを部屋まで運んでやってくれ。このままだと俺の膝がよだれでべちゃべちゃになる」
「私もこのまま寝たいのですが……くぅ」
「寝るな! 動けなくなるだろ、おい!?」

懸命の説得も虚しく、カズマの両膝を枕にして、アクアとめぐみんは寝入ってしまった。
起こそうにも、両手をしっかりと握られていて離してくれないらしい。自業自得である。

「まったく、こいつらは本当に……」
「ふふっ」
「なんだよ、ダクネス」
「なんだかんだ言っても嬉しいのだろう?」

嘆息するカズマを揶揄うと、ため息を吐き。

「まあ、寝ている時だけはかわいいな」
「まるで手のかかる姉妹に見えるな」
「そうだな。困ったもんだ」

そう言ってカズマは笑う。優しい。
私も釣られて笑った。幸せだった。
背中から私はカズマを抱きしめた。


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