キョン「まるで少女漫画の男の子みたいだな」佐々木「それはキミだろう?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:05:36.56 ID:0P228qqwO
「拗ねるのはやめたまえ。それは女子の特権だ。拗ねれば自分の望みが叶うと学習した男はヒモにすらなれない。キミが男ならあくまでも自分の望みを叶えるために努力をするべきだ。不器用でも、遠回しでも、必死にね」

そんな説教をされた俺はどんな顔をしていたのだろう。じっとこちらを見つめていた佐々木の眉が優しげに下がったので、それなりに同情を引く悲壮感が浮かんでいたのだろう。

「ほら、見たまえ。この少女漫画でも不器用な男の子が自分を変えようと頑張っている。そんなひたむきさに我々女子は胸がときめくわけだ。力になってあげたいと思わせるようになれば晴れてキミも立派なヒモの一員さ」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:08:42.24 ID:0P228qqwO
「さて、どうだっただろうね。この世の中にはどうにもならない、どうしようもないことが存在していると気づいたのは果たしていつ頃だったか。残念ながら忘れてしまったよ」

そう言われると俺も記憶が定かではないな。
欲しい物が買えないだの好物が食えないだの幼稚なことはともかくとして、どうしようもない無常感ってのはそれこそ親しい人間の葬式でもなければ理解することは出来まい。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:11:29.34 ID:0P228qqwO
「なあ、佐々木」
「なんだい、キョン」

パタンと本を閉じて、こちらを見つめてくる佐々木の瞳には少し怯えが混じっていた。
誰だってそうだろう。間違えるのは怖いさ。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:13:13.21 ID:0P228qqwO
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「なに嗤ってんのさ!? 反省して!!」

これが嗤わずにいられるかっての。
佐々木に嫌われちまった。悲しい。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:14:57.95 ID:0P228qqwO
「お待たせ」
「どこに行ってたんだ?」

数分で戻ってきた佐々木に訊ねると、なにやら珍しく紅潮した顔を逸らしつつ、答えた。

以下略 AAS



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