キョン「まるで少女漫画の男の子みたいだな」佐々木「それはキミだろう?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/10/02(土) 21:11:29.34 ID:0P228qqwO
「なあ、佐々木」
「なんだい、キョン」

パタンと本を閉じて、こちらを見つめてくる佐々木の瞳には少し怯えが混じっていた。
誰だってそうだろう。間違えるのは怖いさ。

「例えば今この瞬間、俺が間違えたら……」
「もちろん、友人としてキミを叱るよ」
「叱られるのか……それは怖いな」
「でも嫌うことはない。それでも怖い?」

ふっと、恐怖が薄れていく。魔法のように。

「まるで少女漫画の男の子みたいだな」
「それはキミだろう?」

格好良く、くつくつ笑う佐々木はたしかに、対象年齢がいくらか上に見えた。中学時代に佐々木と出会えた俺にはドンピシャである。

「じゃあ、叱ってくれ」
「うん。どんな間違いを犯したの?」
「実はその漫画を妹に借りたことがあってな。もちろん、無断で拝借したんだけどさ」
「それは良くないね。もうしちゃダメだよ」
「待て。この懺悔には続きがあってな……借りて読んでる時に糞がしたくなってさ」
「うん?」
「読みながら用を足そうとしてトイレに持ち込んだんだけど、なんと紙を切らしてて……」
「……それで?」
「丁度、お前が今読んでた次のページをビリビリっと破いてよく揉んでから尻を……」
「もう嫌い! 僕、キョンのこと嫌い!!」
「フハッ!」

覆水盆に返らず。出した糞は、戻らない。


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