29: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2021/09/27(月) 19:26:50.14 ID:FpkFq5Eu0
何となく……昨日のメシアンでの会話が関係あるんだと考えてたけど……そっか……カレーの方だったか。
あまりに突飛な返答に、頭が追いつかずに処理落ちしてしまっている。
ここは一つ落ち着くために深呼吸でもしよう。
「すうううううううううううぅぅ」
「ん〜?」
深く、深く、深く。
息を吐く事を忘れてしまったように息を吸い続ける。
そんな俺に吸い寄せられたのか、不思議そうに首をかしげながらアルクェイドが俺に顔を寄せる。
よし、肺に空気は満ちた。
敵はこれ以上ないぐらい至近距離。
ゼロ距離で奴の鼓膜を破壊でき――いや、待てよ。
大義は我にあり。
されど茶道室にて大音量でばか女と罵《ののし》る無作法はいかがなものか。
ここは息を吐く事を思い出して落ち着こう。
「はあああああああああああぁぁ」
「ひゃんっ」
吐息を間近から浴びて、猫のように驚きながらアルクェイドは飛びのく。
そんな可愛らしくて間抜けな姿を見て、少し溜飲が下がった。
「……このバカップルは」
いけない、先輩にジト目で見られてしまった。
クセになる前に話を進めなければ。
「――で、だ。
カレーが美味しかった事がなんで学校に来るのにつながるんだよ」
「シエルが言ってたでしょ。
カレーが気に入ったのなら、色んな種類を違うお店で食べたらいいって。
それってカレー以外にも当てはまると思ったの」
「……すると?」
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