55: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/26(日) 19:51:45.35 ID:YjVwo2WmO
「水元ちゃん、まだ、気にしてるのか」
低く、小さな声で丸井が私に言った。
「……それはそうだろう」
「大丈夫、10年何もなかった。あのことは、忘れた方がいい」
「……ああ」
丸井の言う通りなのかもしれない。私は考えすぎているだけなのかもしれない。
それでも、万が一。万が一のことが、ないとは言い切れない。
だから私は、10年間眠れないのだ。
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