25: ◆QlCglYLW8I[saga]
2021/09/23(木) 19:39:01.51 ID:N9VhFuQzO
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「……はっ」
思わずベッドから飛び起きた。深酔いのせいで気分は最悪だ。かといって、胃の中の内容物を吐くまでには至らない。それが僕を一層苛立たせた。
「何だってんだよ……」
スマホを見ると、まだ3時過ぎだ。夜明けまでにはかなり時間がある。
いつもの悪夢とは違う。しかし、これも酷い夢であるのには変わりない。しばらく酒量はひかえよう、そう心に誓った。
冷蔵庫に向かい、冷やしてあったスポーツドリンクのペットボトルを開けた。一気飲みすると、身体の中がわずかに洗い流された気がする。
さっきの夢は何だったのだろうか。精神的に参っている所に酔ったのがいけなかったのか。
それにしては、夢の内容は鮮明だった。例の夢ほどじゃないけど、内容はかなりはっきり思い出せる。
何か、強烈な違和感がある。まるで、あれは実際にあったことのような……
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