【安価】ようこそ実力主義の教室へ
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532: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/11/12(金) 01:33:01.04 ID:upz9k2xEO

「これって私と望月くんの2人きり?」

「ううん、雨宮さんと望月くんと東雲さんと、わたしと2年の生徒会の先輩の5人。特別棟の空き教室で屋台を開くに当たって、生徒会の承認とか諸々でね。信用のできる先輩を呼ぶからそこは安心してもいいよ」

「なら安心ね。ちなみに、これはアレよね。『白石詩波』として参加しろってコトよね」

「そう……だと思う。2人とも結構好きみたいだから」

「うん、なら話が早くて助かるわ。どうせいつまでも隠し通せるなんて思ってもいなかったし、私が『白石詩波』を忘れないための練習にもなるしね」

 曰く、今正体がバレるのはダサいらしい。
 正体を晒すだけで校内が騒然とすることは容易に想像がつく。そんな中で赤点候補だったというのが雨宮さんとして恥辱で仕方がないみたい。どうせバレるならせめて欠点が無い学生としてバレたいと。
 芸能活動休止にもあった通り、現在彼女は勉学に励んでいる。おそらくこのままいけば半年後には学年の中でも前3割には入れると思う。バレるならその辺り以降がベストかもしれない。

「じゃあ、わたしから連絡しておくね」

「おっけー、おねがーい」

 手元の携帯で望月くんと東雲さんの両方に例の件で承諾を得られたことを伝える。
 すると両方から返事はすぐに返ってきた。


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