442: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/14(木) 00:35:40.73 ID:6fC21ecn0
「正直、ここまでとは思ってなかった。生徒会に誘ったりした身でこんなこと言えないが、変に目立ちすぎるなよ。敵は同級生だけじゃないんだからな」
「……はい、わかっています。ご忠告ありがとうございます」
「ま、俺たちはギリギリだったが2位を取れた。余裕でプラスだからな。本当に偶然、お前が参加したことで1位という名声と5000ポイント分の商品券を逃しただけだ!」
錦山先輩も結構気にしてそうだった。
ひとまず乙葉先輩達に参加賞のドリンク交換券をプレゼントすることで気を良くしてもらう。わたし達には15000ポイント分の商品券さえあればいい。
カフェの方へと向かっていく先輩方を見送り、改めて東雲さんと目が合う。
彼女は微笑み、その冷たく綺麗な瞳を向けたまま語りかけてくる。
「改めまして、お見事でした、春宮様。ひとつお伺いしたいことが」
「ありがとうございます。なんでしょうか」
「春宮様は、わたくしや、あの人のような……こっち側の人間じゃないですよね?」
「こっち側?」
あの人、と隠された人物が判明すれば考察の余地もあったが、こっちと言われてもどっちか分からない。
わたしは首を傾げ、おそらく違うと答える。
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20