377: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:07:47.45 ID:P4T3KZk70
ただそれ以上の情報は無く、どの干支のグループに誰が、そして何人体制で振り分けされているのかは分からない。
「お気付きの方も多いと思いますが、全部で12グループ、その内訳はクラスによって人数は異なります。そして行われる試験は同一のものになります。ただ、一点だけ異なることがあります」
続いてスライドが切り替わる。
378: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:08:17.86 ID:P4T3KZk70
「そして明日より6時間目には全クラス共通で学級活動の時間割になっていると思います。通達のあった組は、今回の概要説明と同じ場所へ集まっていただきます。『王様』であることを見つけ出すも良し、雑談をするでも、一切話さなくても良いです。ただ、1時間が経過するまではこの部屋から出ることは出来ません」
わたし達は明日以降、6時間目になる度にこの視聴覚室まで来なければならない。
そして話し合うでも、これまでしてこなかった他クラスとの交流でも、じっと窓の外を眺めているでも良いらしい。
379: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:08:46.42 ID:P4T3KZk70
仮に3人の『王様』が投票日前に当てられる、残り9グループにおいて投票日前に誤った『王様』を解答した場合、その合計は600クラスポイントを失う。
当てられるのは仕方がないが、こちらから先走って当てに行かない限りは150クラスポイントで済み、許容範囲か。
「それと最後に、今回の試験ではまとまったポイントが必ず誰かの手に渡ります。私や担任の先生に言ってもらえれば、ポイントを分割で支払うことも、半年の有効期限付きですが別の学生証端末を用意することも可能です。無論、期限が切れる直前で元の端末へポイントを送ればその後も利用は可能です」
380: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/04(月) 22:09:17.92 ID:P4T3KZk70
残された10名の生徒は残り30分程度、自由に過ごすことが許可される。この場で自己紹介をし合うも良し、教室に戻るも良しと少し困る。
「ねぇ春宮さん、理解できた?」
1席空けて隣に座っていた宮野さんが小声で話しかけてくる。わたしは少し首を傾けながら頷く。
381:名無しNIPPER[sage]
2021/10/04(月) 22:17:33.18 ID:m3YAiVxmo
はい
382:名無しNIPPER[sage]
2021/10/05(火) 09:14:02.30 ID:UBLQLvJkO
久しぶり、おつ
383: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/05(火) 22:19:31.55 ID:x+YhKm2i0
【>>381
8:Cクラスの教室へ】
教室に戻ると既に半数程度の人が戻っていた。
聞こえてくる話題は、やはり特別試験について。
384: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/05(火) 22:20:05.09 ID:x+YhKm2i0
時折、わたしが自席から説明の補足をして一通りの説明を終える。
「〜と、以上が僕たちの受けた試験概要だ。僕たちの受けた説明と違っていた、というグループはあるかな?」
反応は肯定するものだけだった。
385:名無しNIPPER[sage]
2021/10/05(火) 22:28:10.38 ID:n26V5qzF0
あ
386: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/05(火) 23:40:21.45 ID:x+YhKm2i0
【>>385
8:気付かない】
……うん、特におかしいところは無いかな!
完全にランダムに決められたように見える。もちろんわたし達『ねずみ組』も、そこに集まった他クラスの生徒も含めて。
387: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/05(火) 23:40:58.03 ID:x+YhKm2i0
◇◇◇
「あ、神宮くん。待っててくれたの?」
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