383: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/10/05(火) 22:19:31.55 ID:x+YhKm2i0
【>>381
8:Cクラスの教室へ】
教室に戻ると既に半数程度の人が戻っていた。
聞こえてくる話題は、やはり特別試験について。
ルールを理解していない者も多数いるようだった。
「ほら、みんな分かってない。難しすぎだって。投票とか干支ごと発表日が違うとかさぁ」
「みんな戻って来たら再説明するよ。全員の認識合わせと、念のため全グループで同じ説明をされたかの確認ね」
「ほんと助かる! 大好き」
気軽に抱きついてくる宮野さんと戯れながら席に戻る。視線を廊下側の中央へと向けると、雨宮さんと眼鏡越しに視線が合う。
干支通り12グループに分かれているため、わたしが介入できる場面は少ない。せめて雨宮さんのグループのメンバーくらいは把握しておきたいところだ。
携帯で短くチャットを送ると、素早く返ってくる。
他クラスの生徒は接点の無い人ばかりだが、このCクラスでは望月くんと一緒のグループのようだった。
彼とは2週間前に少し話したくらいで、彼の力量と底は未だに知れていない。このクラスで唯一すべてが謎の人物だ。
頼りにしすぎるのは危険かな、と考えていると全員が戻って来たようで、一色くんが先導してルールの再説明を行ってくれる。
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