247: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/21(火) 22:04:42.05 ID:6iS857jM0
わたしたちDクラス─────いや、Cクラスの隣には『710ポイント』と記載されていた。
これは今朝振り込まれた『71000ポイント』と無関係でないことはすぐに分かる。
「えー、この学校では、クラスの成績や評価が毎月一日のポイントに関わってきます。授業中の私語31回、授業中に携帯を触った回数15回と、例年のDクラスと比較するとマシな方でした」
「な、なんだよ、それ…!」
クラスの一人がそう呟く。
彼は私語と携帯を弄った者に該当しない方だろう。
連帯責任という形でポイントの減額をされるのは、決して額の問題ではなく心の負担になる。
「当初、こちらのポイントは全てのクラスで1000ポイントでした。お気づきの通り、100を掛けた数字が振り込まれるわけですが─────先ほど言ったマイナス事項を踏まえて710ポイント、ひいては71000ポイントというわけです」
クラス中からヒソヒソと声が挙がる。
その大半は『無いよりはマシだった』というものだが、そもそも告知もせずにそんな監視のような真似をされていたことに腹を立てる声も聞こえて来る。
「Sシステム─────リアルタイムで生徒の成績を査定して、数値として算出するアレですが、まぁその辺りは良いでしょう。率直に言って、上出来でした」
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