128: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 11:15:08.69 ID:OCYa+xYb0
ロビーで待っていたわたしと合流すると、手に持っていた鞄に目をやる。
「あ、すみません…。鞄を持たせてしまって…」
「ううん、いいのいいの。こっちこそごめんね。ちょっと絡まれちゃって」
「大丈夫……でしたか?」
「一方的に話をされただけだから大丈夫だよ。本当にくだらない話を長々とね」
心配させないため、わたしは大して取り合わなかったと言っておく。
実際のところ、あの人には興味ないものの、クラス替えという制度やクラスメイトのポイント管理という話には興味があった。
わたしはもちろんそんなことはしない。ただ、一年Dクラスの中からそういうことをしようとする生徒が出てきても不思議じゃない。そしてそれを実行に移すとなれば、かなり早い段階で行動に移すのが定石だろう。
そう、例えば明日にでも『今後のことを考えて僕が、私がみんなのポイントの一部を管理する』などと言い出す人が現れてもおかしくない。
「あの、ごめんなさい。先生を呼ぶべきでしたよね」
「ううん、あの場所には監視カメラもあったし、あの人もそういったことはしなかったと思う。先生を読んだところで話をしているだけっていうのがオチだよ」
この学校の敷地には至るところに監視カメラが設置されている。ケヤキモールは大型ショッピングモールそのもののため、監視カメラがあるのは普通だと言える。
しかし学校はどうか。
教室や廊下など、至るところに設置されている。
608Res/522.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20