121: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 11:11:51.97 ID:OCYa+xYb0
二人でその列に並び、学生証端末でメニューを確認する。今回は店頭注文の運びになるが、先に席を取って学生証端末で注文後に受け取りだけを行う手段もよく利用されているようだ。
「わたしは決めたけど、早見さんは?」
「ぁ……えと、これを…」
わたしに見せてきた端末の画面には苺のスムージーが表示されていた。苺を選んだ理由の一つとして他の果物よりも十ポイントから九十ポイントほど安かったからという理由はおそらく含まれているだろう。
その後七分程度でスムージーを受け取り、ちょうど窓際の四人席が空いたためそこに向き合う形で座る。他にもかなり四人席は空いているため、非常識とはならないと判断する。
「ありがとうございます…」
席に着くなり、彼女は頭を下げる。
わたしは「これはお礼だから、遠慮しないで」と言って、さっそく『桃のスムージー』にありつく。
口に含んだ瞬間からみずみずしい桃の果肉を味わうことができ、程良い甘さが頭をクリアにさせる。
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