120: ◆yOpAIxq5hk[saga]
2021/09/11(土) 11:11:12.87 ID:OCYa+xYb0
もし明日、早見さんとの時間を作れなかったら当初のスケジュールが崩れる。ここは彼女と二人きりの時間を作るべきだろうと判断した。
「そんな、お礼なんて…」
わたしと目が合うと、すぐに逸らされる。
とはいえ言葉で強く否定されたわけでもない。ここはもう少しだけ引っ張れば引き込めそうだった。
「いいからいいから。ね、どこのカフェにする?」
やや強引に手を取り、歩き始める。
一回フロアには幾つかのカフェが入っており、座席数も巨大ショッピングモールのフードコート以上にある。座って話せそうなのは大前提だとして、早見さんの好みを知るきっかけにもなる。
「……じゃ、じゃあ、あそこでも、いいですか?」
少し引き攣った表情で一つのお店を指さす。
ラインナップとしては他のカフェとも大差ないものの、独自にフルーツスムージーを売りにしているようで数人の列ができていた。
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