【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」咲「光よ!」
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5: ◆dBIP2XuQhg[saga]
2021/08/30(月) 02:13:34.92 ID:21IOf5zl0


―――数日前


緑の葉も赤みがかかり始め、季節は秋へと移っていく

夕日に照らされる道も、すっかり夏と違って見える

街中を、二つの影が並んで動く


「そういえば京ちゃん」

「ん?」


彼、須賀京太郎に声をかけるのは宮永咲

同じ麻雀部、今日も今日とて麻雀をやった帰りである


「お母さん、今日からいないんだって?」

「ん、ああ……しばらく外国だって」

「相変わらずだねぇ」

「まぁ楽しそうでなによりだ。慣れたし」


ケラケラと笑う京太郎と、それを見てクスリと笑う咲

二人の様子からして別段珍しいことではないということがわかる

父は京太郎が物心ついてから一度も会ったことがない

たまに送りものが届くぐらいでほぼ母子家庭であったのだが、別段それを憂うこともなく育ってきた


「あ、そういえば親父から珍しくお土産っぽいもの送られてきたなぁ」

「へぇ〜珍しいね?」

「ん、たまに送られてくるものもそのまま親父の書斎に入れちゃうからなぁ」

「で、なにもらったの?」

「え〜っと、なんでもない……ただその、お、お守り」


少しばかり気恥ずかしさがあるのか、ほんのりと赤い顔でそっぽを向きポケットからそれを取り出す

京太郎の手にあるのはお守り、すこしばかり硬いなにかが入ったそれを手に取って咲に見せる

ニヤニヤと笑う咲、そんな顔を見て京太郎は軽く肘でつついた


「笑うなよ」

「え〜だって京ちゃん嬉しそうだし〜」


幼馴染二人、影を左右に揺らしながら帰路を行く




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