85: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 22:05:49.96 ID:lF0ws9bq0
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辻野家・リビング
亜里沙「先に答えを言ってもいいけれど、丁寧に進めましょう。惠ちゃん?」
惠「ええ、準備はいいわ」
亜里沙「あかりちゃん、もう1度聞かせて。りんご畑を始めたのは何時?」
あかり「父ちゃんが学生の時です」
惠「ええ。これは土地を借りる契約書。辻野さんのおじい様の名前よ」
亜里沙「あかりちゃんの聞いてた通りね。おじいさんが探してきた土地でした」
あかり「父ちゃんが働き始めたくらいで本格的にりんごが取れ始めた、って聞いてます」
惠「年表だと、このあたり」
凪「おやおや随分と右寄りに貼られました。左、つまり過去に何があるのか」
あきら「歴史ある農園とかじゃなかったんだ」
あかり「ずっと農家ですよ?りんご農家になったのは父ちゃんからですけど」
亜里沙「その通りです。あかりちゃんのお父さんが学生時代から手をつけはじめ、自ら軌道に乗せたんです。惠ちゃん、これを」
惠「土地の借用書から譲渡書へ」
亜里沙「それまでにお嫁さんが来たり家が建ったり色々ありました。これはあかりちゃんのご両親の結婚式写真です」
あかり「いつの間に」
椿「まぁ、素敵です」
亜里沙「カワイイ女の子にも恵まれました♪」
あかり「いつの間に!」
凪「わーお、オールヌード」
千夜「産まれてまもない写真でしょうか」
椿「ちょっとピントがずれてて、撮った人の感情がわかる良い写真です♪」
亜里沙「お写真はたくさん見せてもらいました」
りあむ「髪型昔から変わってない!全然変わってないね!ロりんごもカワイイぞ!」
あきら「その呼び方は、ちょっと」
あかり「父ちゃんもお母ちゃんも娘の情報を渡しすぎです」
亜里沙「幸せなりんご農家の転機は去年でした」
惠「亜里沙ちゃん」
亜里沙「そうね、ここからは皆で話してね。私が話すのは」
奏「過去」
りあむ「なんで、りんご農園の一家が東京に出て来たのか」
あきら「りんごが実らなくなった理由」
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