66: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 21:45:54.09 ID:lF0ws9bq0
あかり「どんな理由でもお金は必要ですから。あかりんご、がんばるんご」
あきら「あかりは、SDsが出来る前から、原因を探してた」
あかり「はい。ちょっと調べたんです、だって……」
あきら「だって……」
あかり「ありえないじゃないですか、こんなの」
りあむ「……」
あかり「農業には何でも時間がかかります。直すのも、です。だから、傷つかないようにしてるんです。父ちゃんは、それくらい知ってます」
あきら「……」
あかり「突然、収穫量が半分になって、次の年にゼロになるわけないんです。しかも、畑全部が」
りあむ「……あかりんごは、ぼくたちといる理由があった。偶然かもしれないけど、もしかしたらが、あるかもしれない。そんなことをやってた」
あきら「理由、か」
あかり「もう、原因は分かってるんですね」
あきら「もう少し。正体はわかった」
りあむ「時間がなかったから色んな人に手伝ってもらった。おびき寄せるのに、あかりんごを使ったのは謝る。黙ってたのも、ごめん」
あかり「原因は、人でも自然でもなかったんですよね?父ちゃんが間違ったわけでもないんですよね?」
あきら「そうだよ、あかり」
あかり「良かった〜、安心しました。父ちゃんも喜びます、それに……そう、良かった……」
あきら「あかり……?」
あかり「何時か家を出ていくかもしれない、って、考えてました。もしかしたら、山形からも。だけど」
りあむ「……」
あかり「この場所に嫌われてなくて良かった。そんな理由で出て行きたくなかったから」
あきら「あかり……」
あかり「えへへ、りあむさんもあきらちゃんも言ってくれればいいのに。秘密だなんて、ずるいですよ」
りあむ「だって、あかりんごは、えっと、あきらちゃんに任せた」
あきら「あかりは、それだと言ってくれないから……さっきのこととか」
あかり「え……?」
あきら「あかり、辛いことがあっても平気そうにしてるから。でも、そういうことも共有したい。まだ過ごした時間は少ないけど、仲間……友達だから」
あかり「えへへ、あきらちゃん、ありがとうございますっ」
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