辻野あかり「7人が行く・EX3・出郷りんご」
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65: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2021/08/24(火) 21:44:53.22 ID:lF0ws9bq0
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辻野家・あかりの自室

あかり「えっと、最初は、辻野あかり高校1年生です。知ってますか?」

あきら「知ってる」

あかり「父ちゃんとお母ちゃんはりんご農家です。山形の、小さな畑で、ブランドじゃないりんごを作っています」

りあむ「それも知ってる。山形はフルーツ王国だけど、りんごはそこまで生産量が多くないのも」

あかり「去年、りんごが取れなかったことは、知ってますか」

りあむ「……りあむちゃんはここは答えない。あきらちゃん、任せた。代表なのに責任をとらないとかそういうんじゃなくて、さ、その」

あきら「りあむサン、ありがと。自分があかりのこと知りたくて、聞いた」

あかり「父ちゃん、話しちゃいましたか」

あきら「うん」

あかり「椿さんが丁寧に頼んだらきっと話しちゃいます。お母ちゃんじゃなくて、父ちゃんが自分で」

りあむ「親のことわかってていいね。そうあるべきだよ」

あかり「父ちゃんは来年も実らないことがわかっちゃいました。木を見たら、多くの人がわかると思います」

りあむ「ぼくはわからなかったけど、若葉お姉さんはそんなこと言っていた」

あかり「父ちゃんは前から都内での物産展を手伝ってました。だから、お仕事はちゃんと見つかりました。都内のアンテナショップです。山形のことをよく知ってる働き者、父ちゃんにぴったりです」

りあむ「あ、あかりんご」

あかり「何ですか、りあむさん?」

りあむ「……タイミングが違う気がする。続けて。ぼくは黙ってる」

あかり「ご厚意で近くに部屋も借りれました。この家よりずっと狭いけど、良い部屋です」

りあむ「……」

あかり「アンテナショップはお手頃価格で提供したいから利益はそんなにないんです。でも、お母ちゃんと私でがんばるんご」

りあむ「うぅ……」

あきら「これも知ってるでしょ、りあむサン」

りあむ「……そうだよ」

あかり「通っていた高校は3ヶ月で辞めて、転校しました。S大学付属高校だった理由は、わかってますか」

あきら「知ってる、古澤先生がこっそり教えてくれた」

りあむ「転入試験が簡単、手続きが早い、ちゃんとある学費免除。それにアンテナショップから近いよ」

あきら「あかりが付属高の制服じゃなかったのは、新品で買わなかったから」

あかり「はい。新品で買えば間に合ったんですけど、少しでも節約したいですから」

りあむ「それは……いや、黙る」

あかり「私は諦めません、ここにもう一度、赤いりんごが実ることを」

あきら「……」



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