8:名無しNIPPER
2021/08/31(火) 01:31:16.71 ID:HhS3J7f+O
サブスクでチャートの上位に入るようなラブソングを聞くたびに、自分がここにいることを改めて自覚する。
世間一般で私と同じくらいの女の子がしている恋愛なんて、私にはできないから。歌詞の感情を理解できないままに聞き流すことしか私にはできなかった。
娼婦、という言葉の意味も理解する前から私はここに住んでいた。両親がお金に困って私を売ったのは、まだ両手で年を数えられる頃だった。
オーナーと呼ばれる彼が私を迎えに来た日から、私はここで生きてきた。お金に不自由することもなければ、苦しい思いをすることもない。
悪くない生活のはずだ。少なくとも、娘を売るような両親に育てられるよりは。
男の人の相手をして、春を売る。私の春はサブスクの音楽と同じで、有料サービスに過ぎない。
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