エルシィ「私だけが望むセカイ」
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59:名無しNIPPER[saga]
2021/07/31(土) 04:18:41.20 ID:yC2W8GrZ0
桂馬『それでさっきの状態に至る…と』

エルシィ『あの時は必死でにーさまに連絡するのが精一杯で…』

エルシィ『逃げようにも近くにいると思うと動けなくて…』

桂馬『まぁ…そうだな』

桂馬『僕が来た途端人が変わったようにこっちに殺意向けてきた』

桂馬『動くにせよ動かないにせよあの時点で既にお前達の近くに潜んでいた筈だ。どの道手遅れだった』

桂馬『僕が来る前に既に殺ろうと思えばいつでも殺れる状況になっていた』

桂馬『だが現にお前は生きている。さぁ何故だ』

エルシィ『…』

桂馬『答えは簡単。お前は正確には殺害対象外なんだよ』

桂馬『更にに言うと厳密には殺せない奴判定なんだろうな』

桂馬『犯人には僕の情報を事細かに知る事ができた


桂馬『がその実奴には僕が今いる位置を知る術を持ってはいない』

桂馬『ある意味コレは最初からダイレクトに僕を襲わない別の理由にも取れる』

桂馬『あいつは僕に対して死以上の恐怖を与えるのを望んでいる』

エルシィ『死…以上ですか』

桂馬『考えてもみろ』

桂馬『僕を殺すのにスミレの死体見せる必要ある?』

エルシィ『……どうなんでしょうかね…えへへ』

エルシィ『私遅れて現場に到着したので何とも…』

桂馬『そうだよ。僕が死体を見て数秒後には消していた』

桂馬『たかが死体を僕に見せびらかす為にあんな舞台装置を作ったんだ』

桂馬『相手は魔法使いみたいなもんだ。殺す方法なんていくらでもある』

桂馬『要するに犯人は僕を殺すイベントを作る為に自分の望む形になるように場をコントロールしたかった』

桂馬『だが僕は現実のキャラにはほぼ興味のないギャルゲーマー。基本的に誰とも関わらず1日を過ごす』

桂馬『攻略済みのヒロインとはほぼ接点を無くしていたし、そいつらと僕を繋げるキャラもアイテムも無かったから、イベントのフラグを立てるのには難を極めた』

桂馬『そこでお前だエルシィ)


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