【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
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55: ◆FaqptSLluw[saga]
2021/10/12(火) 01:59:03.76 ID:60cjC9k60



「……こりゃ、骨が折れるってレベルじゃないな」
「はは、あははは……」


 思わずスペシャルウィークも苦笑を浮かべる。

 当日、スペシャルウィークの部屋に入らないからとトレーナー室に運ばれた段ボールの量は、実に二桁中盤にまで登った。

 トレーナー室は広めに作られている。……のだが、その半分程度が段ボールによって埋まっていた。

 これを二つある寮に届けるだけでも一苦労。マルゼンスキーなどのことも考えると……それだけで立ちくらみを起こしそうになる。


「まぁ、これもトレーニングと考えるべきか……?」
「そうですね、こつこつと運んでいけばすぐに終わるはずです……!」
「……希望的観測だぁ」


 どう考えてもこつこつ運んで直ぐに終わる量ではないのだけれども。

 ともかく、運び始めないことには話が始まらない。

 一つ約20kgから30kgくらいがあるそれを、よいしょよいしょと台車に乗せて運んでいく。

 成人男性である俺は1つが限界。ウマ娘であるスペシャルウィークは、その3倍もの量を軽々と運んでいるのだから膂力が違う。

 必至に、時折意識を朦朧とさせながらも何とか運び終えた頃には疲労困憊だった。


「お疲れ様です、トレーナーさん……!」
「ああ……」
「ここから寮への運搬ですね」


 ああ、これを寮へまた運搬しなければならないのか……。

 忘れていた……というよりも、あえて目を向けないようにしていた。


「さぁ、ここからですよトレーナーさん!」


 スペシャルウィークの笑顔が、やけに光って眩しかった……。


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