【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
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◆FaqptSLluw
[saga]
2021/10/12(火) 02:00:29.43 ID:60cjC9k60
■
「「つ、疲れた――!」」
二人そろってどっかりと腰を下ろす。
時間が経って午後の七時。日がとっぷりと暮れて、うっすらと藍色に染まっていく空に足を投げ出す。
寮に運んではそこでいろいろな歓待を受け、運んではトラブルに巻き込まれ、運んでは――。
本来は午前中だけで終わりそうな作業だったが、気付けばこんな時間になってしまっていた。
「疲れたろ?」
「まぁ、はい……」
珍しく疲弊した様子を見せるスペシャルウィークの耳はへたり込んでいて、見るからに弱弱しい。
しおらしいスペシャルウィークを見るのは久しぶりだな、などと思いながら、今日の出来事がトレーニングに及ぼす影響について考えていた。
これほどの肉体労働を行ったのであれば、筋力トレーニングをほぼフルメニューで達成したようなもの。とすれば……。
「トレーナーさん、明日のトレーニングのこと、考えてます?」
「良く解ったな」
「トレーナーさんのことなので!」
にへら、と笑顔を漏らすスペシャルウィーク。何度見たことかわからないほどに見慣れた表情だが、相も変わらずくらりとする。
かぶりを振り、一瞬脳裏に浮かんだ邪念を振り払って――スペシャルウィークと向き合った。
「明日のトレーニングは中止にしよう。今日だけでかなり負荷がかかったはずだしな」
「え〜。でも私はトレーニング、したいですよ?」
「とはいえ、絶対にオーバーワークになってしまうしなぁ……」
何か方法はないものか、と考え――ふと思い至たる。
根本的に、スペシャルウィークは何故トレーニングをしたがるのか。それを把握できれば、彼女の欲求を満たすことが出来るのではないか、と。
「なぁ、スペシャルウィーク」
「なんでしょう、トレーナーさん?」
「――君は何故、そんなにもトレーニングをしたがるんだ?」
言われてみれば、担当となったその日からトレーニングをせがまれた。ウマ娘として当然のことかとは思ったが、ここまでトレーニングに熱心な子も珍しいという。
それであれば、何か特別な理由があるのかもしれない。……日本一のウマ娘になるという目標がそうなのだろうか。
さて、どう答えてくれるかな――と思ってスペシャルウィークの表情を見れば。
「――っ!」
真っ赤だった。
まるで夕方の太陽のように赤く茹だったその表情は、俺が今まで見たことがないもので。その表情の真実を知りたいという気持ちと、逆に知りたくない気持ちがあって。
……だけど、気付いてしまったからには落ち着かない。
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