【ウマ娘】エアグルーヴ「たわけがッ! 今日が何の日か知らんとは……」
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45: ◆FaqptSLluw[sage saga]
2021/08/07(土) 14:16:08.73 ID:LizPTLal0



 公園にやってきた私たちは、早速困っていた。

 と言うのも、そもそも公園にアイスの屋台なんてめったにないからだ。

 ちなみに商店街ではなくこちらに来たのは、ウララの謎の直感が働いたからである。大外れだけどね。


「どーしよ、トレーナー……?」
「うーん。今から商店街行く?」
「うーん……」


 悩む様子を見せるハルウララ。

 確かに、今から商店街に行くのは少し骨が折れる。

 とはいえ、公園にアイスの屋台が都合よく現れるとも思えない。

 さて、どうしたものかな――なんて考えてると、ふと目の前のベンチに、小学生くらいの子供が座った。

 その手に持つものを見て、私は”これだ!”と閃いた。


「ウララ、行くよ!」
「え、どこにどこに〜?!」


 子供が歩いてきた方向へしばらく歩けば、そこには出店が設けられていた。

 日に焼けて色が落ちた旗に、柔らかな笑顔を浮かべるおじいちゃん。

 出っ張った台にはいろとりどりの液体が置かれていて、その中央には――大きな氷が鎮座していた。

 そう、先ほどのベンチで見たものは、かき氷だったのだ。


「アイスじゃないけど、かき氷もたまにはいいんじゃない?」
「わ〜! かき氷だ〜! 練乳かけていい?」
「……すっかりその気じゃん。まぁ、練乳はほどほどにね」


 私の言葉に頷いたウララは、そのままおじいさんにイチゴ味を注文する。

 ウララの姿を見たおじいさんはにこりと微笑んで、かき氷機のハンドルを回す。

 しゃりしゃりと、氷が削れて器に盛られていく様が、妙に気持ちいい。



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