【ミリマスSS】ひなた「徳川ひなただよぉ」
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14: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:57:36.04 ID:z2yJUgP30
 
 何故か姫モードの姉をスルーして現況を確認する。
 台所で皿を洗っている母。リビングのソファーに座ってテレビを見ている姉と木下ひなた。二人ともパジャマ姿で寛いでいる。なんで。
 父はまだ帰っていない。食卓の上に私の分であろう夕食。

以下略 AAS



15: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:58:52.96 ID:z2yJUgP30
 
 姉にピッタリ並んでソファに座る木下ひなた。
 平均的な女性と比べて身体が大きい姉と、同級生と比べても明らかに身体が小さい木下ひなた。
 素晴らしい納まりだった。素晴らしい納まりだったんだけど。
 何故か手をつないでいた。
以下略 AAS



16: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 20:59:58.09 ID:z2yJUgP30
 
 ひなたに対しては罵倒の言葉が思い浮かばなかった。
 とにかくペースを握らせてはならない。話の流れを切るために大げさに溜息をついて、一心不乱に夕食を掻っ込むことにした。
 この夕食さえ食べてしまえば、後は自室に篭れば良いのだ。いつもより大きな口を開けて、いつもより素早く箸を動かした。姉とひなたが時々こちらをチラチラと見てきたが、無視して顎を動かした。

以下略 AAS



17: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:00:31.64 ID:z2yJUgP30
 
―――

「ひなた、部屋いこ」

以下略 AAS



18: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:01:38.55 ID:z2yJUgP30
 
「ふぁ……」
「明日も早いのかい?」
「土曜日だから午前練。ひなたは?」
「朝からまつりさんと一緒にレッスンだよぉ」
以下略 AAS



19: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:02:12.58 ID:z2yJUgP30
 
「はーっ」

 ベッドに身体を投げ出して天井を眺める。このまま目を瞑れば気持ちよく寝てしまいそうだ。
 ひなたも敷き終えた布団にちょこんと座っていた。
以下略 AAS



20: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:02:45.54 ID:z2yJUgP30
 
「お姉ちゃんのこと、嫌いかい?」
「嫌い。あの年で姫とか、恥ずかしいし」
「そっか」

以下略 AAS



21: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:03:15.84 ID:z2yJUgP30
 
 またあの顔だ。
 口元は微笑んでいるけれど、目はどこか遠くを見ている。
 それは過去に思いを馳せているようでもあり、私の姿に何かを重ねているようでもあった。
 苦手な表情だ。
以下略 AAS



22: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:03:47.94 ID:z2yJUgP30
 
 あぁ、この表情は、姉が何か正しいことを言った時の表情だ。
 私が素直に姉を認められない時に、私の目の前に立ちふさがる、あの顔だ。

「……なんか、ひなた、お姉ちゃんみたい」
以下略 AAS



23: ◆ivbWs9E0to[saga]
2021/07/15(木) 21:04:17.71 ID:z2yJUgP30
 
「ひなたって、お姉ちゃんみたいだけど、妹みたいだね」
「そりゃああたしは、さくらちゃんみたいにスタイル良くないし……」
「アイドルが何言ってんの。そんな可愛い顔しておいて。うりうり」
「ふにゃあ。やめてよぉお姉ちゃんだよぉ」
以下略 AAS



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