長門有希「離さない」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/11(日) 21:48:33.62 ID:0j9uV3lDO
「ずっと立っているのは流石に疲れるな」
「座る?」
「そうだな」

次の日からはパイプ椅子に座ることにした。
最初は椅子を横並びにして近づけてハグしていたが、どうにもやりづらく、長門は席を立って、ついっとこちらの膝を指差してきた。

「そこに乗っても、構わない?」

長門からの提案という珍しい状況に呆気に取られつつも、せっかく積極的になってくれたのだからそれを無碍にすることは出来ない。

いや、そうじゃない。ただの言い訳。
自分から提案出来なかった俺の弱さ。
楽をしてしまったことを反省しよう。

「退屈?」
「いや、そんなことはないさ」

長門とのひとときは抱擁が大半を占める。
しかし、俺はそれを退屈だとは思わない。
何故ならばこうして抱擁していると時間があっという間に過ぎ去っていき、時の流れが相対的なものであるとの学説が正しいことを証明してくれているからだ。だから退屈ではない。


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