長門有希「離さない」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2021/07/11(日) 21:45:57.70 ID:0j9uV3lDO
「キョン、今日も早弁したのかい?」
「悪いな。昼休みは用事があるんだ」

翌日の昼休み、足早に教室を出ようとする俺を見て国木田が呆れていたが、関係ないね。
弁当を少し早めに食っておくことで昼休みを有効に活用出来るなら誰だってそうするさ。

「今日も邪魔するぞ」
「どうぞ」

長門は今日は読書をしておらず、俺が部室に入ると席を立ち、こちらに近づいてくる。
そのまま、俺の背に手を回して密着した。

「毎日こうする必要はないと思うが……」

なんとなく、後ろめたい気持ちになってそう苦言を挺すと長門は言葉を選ぶように呟く。

「毎日……こうする必要が……ある」
「理由を訊いてもいいか?」
「毎日……こうしたいから」

そう言われると、反論する気概は霧散した。
利己的な理由で長門に毎日ハグして貰うのは気が引けるが、そうしたいと言われるなら男冥利に尽きるというかまさに本懐であった。


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