833: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/22(土) 18:56:20.69 ID:7SptLiMdo
結標「……なるほどね。大方、私たちの退院パーティーでも開いてくれるのかしら?」
一方通行「そォいうこった。面倒臭せェ」
結標「あの子そういうの好きそうだものね。えっと、打ち止め、だっけ?」
一方通行「アホ面ぶら下げて玄関前で待機してンのが目に浮かぶ」
一方通行はげんなりとした表情のままため息をついた。
キンコーン、とエレベーターが一階に到達する。
ドアが開き、そのまま二人は乗り込んだ。
一方通行が一三階のボタンを押す。
ドアが閉まり、特有の浮遊感とともにエレベーターが上へ上へと上昇し始める。
ふと、思い出したように一方通行が彼女を呼ぶ。
一方通行「結標」
結標「なに?」
一方通行「……あー、ンだァ」
結標「?」
一方通行が天井を見上げた。
何もない空間を見て、何か考え事をしている様子だった。
だから結標はその様子をただただ首を傾げて見ていた。
ふうっ、と一方通行が息を吐く。
視線を結標淡希へと移す。
一方通行「えー、短い間か長い間か、どれくらいの付き合いになるかはわかンねェけどよォ」
まるで慣れないことを言っているかのように、声のトーンを上下させながら、
一方通行「何つゥか、アレだ、改めてこれからよろしく頼む、っつゥかァー」
たどたどしくそう言われた結標は、じっと彼を見る。
結標「……もしかして照れてる?」
一方通行「は?」
その言葉に一方通行は食って掛かるように顔を近づける。
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