結標「私は結標淡希。記憶喪失です」
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820: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/22(土) 18:45:38.19 ID:7SptLiMdo


 頬に柔らかい感触を感じた垣根が飛び上がるように立ち上がる。
 海美から離れるように垣根はたじろぐ。
 
 
垣根「なっ、て、テメェ何しやがったッ!?」

海美「ふふっ、これがヒントよ?」


 わずかに頬を紅潮させながら、海美は微笑んだ。


 トントン、ガララ。
 ノックを二回したあと、部屋のドアが開かれた。


誉望「失礼しまーす。行方不明になってた砂皿さんと連絡付きましたよ」


 点滴付きのスタンドを片手に誉望万化が部屋に入ってきた。
 報告をしながらそのまま部屋の奥へと入っていく。
 

誉望「それで驚いたんスけど、なんと噂のステファ――」


 誉望の動きが止まった。
 今まで見せたことのないような戸惑いの表情をしている垣根。顔を赤くして目を逸らせている海美。
 そんな世にも珍しい二人組を目の当たりにしたからだ。


誉望「ちょ、二人してなんなんスかその感じッ!? ここで何かあったんスか!?」

垣根「な、何にもねえよ殺すぞッ!!」


 垣根の背中から三対六枚の白い翼が現れた。
 未現物質(ダークマター)。学園都市第二位の殺意が具現化する。


誉望「ええぇっ!? ちょ、病院で能力使わんでくださいよッ!? てか俺も結構重症患ぎゃああああああああああああああああああああああッ!!」


 点滴スタンドを抱えながら誉望は部屋の外へ逃げ、廊下を全力疾走していく。
 それを追うように垣根が翼を羽ばたかせながら飛行する。
 
 パリン!! ガシャン!! ドガッ!! ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!


海美「……ふふっ」
 
 
 廊下から聞こえてくる破壊音や絶叫を聞きながら、海美はくすりと笑った。


―――
――






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