786: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:03:12.68 ID:PU+Tw3fzo
第一〇学区の少年院の近くにある路地裏。
番外個体は一人の男の首を掴んで体ごと持ち上げていた。
その男は砂皿緻密。暗部組織『スクール』に所属している雇われのスナイパーだ。
787: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:04:55.47 ID:PU+Tw3fzo
番外個体「――冗談っ、でしょッ!?」
788: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:05:41.30 ID:PU+Tw3fzo
「あっ、不用意に仕事のことを言っちゃいけないんでしたよね」とステファニーはおとぼけた感じで誤魔化す。
砂皿へ目を向けて頭を掻きながら誤魔化し笑いをしているところからして、さっきのセリフは番外個体へ言ったものではなかったのだろう。
なにはともあれ、番外個体がやることは決まっていた。
789: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:08:02.63 ID:PU+Tw3fzo
しばらくしてから、黒煙が晴れた。
路地裏の通路は壁と地面の三方が焼け焦げていた。建物で囲まれているような閉鎖された空間のため焼けた臭いが充満している。
そんな中、一人の少女が現れた。
790: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:08:45.05 ID:PU+Tw3fzo
『メンバー』との戦いを終えた木原数多たちは後始末をしていた。
壁や天井がボロボロに崩れて廃墟とかした倉庫の中には、コンテナだったと思われる鉄屑やスクラップと化した高所作業車が棄てられたように転がっていた。
数多の周りには大勢の人影が集まっている。軍用のヘルメットに暗視ゴーグル、防弾チョッキといった装備を身に着けた風貌をしている者たちだ。
791: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:09:30.52 ID:PU+Tw3fzo
??「ちょっとアンタたちッ!!」
792: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:10:35.67 ID:PU+Tw3fzo
数多「正解だ。さすがは超能力者(レベル5)のガキなだけある。こんな子ども騙しくらいじゃ秒で解いちまうか」
美琴「メールに書かれていたのは座標だったわ。ここ第一〇学区のある場所を指したね。そこに行ったら打ち止めをさらったロボットを制御していた男がいた」
793: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:11:30.42 ID:PU+Tw3fzo
美琴「なっ、なによやる気ッ!?」
数多「たしかにこのガキの利用価値は高けェよ。多種多様の方面へと影響力がある。コイツを利用した実験の企画書を集めただけで、マンションの一フロアが埋まっちまうほどにな」
794: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/16(日) 00:12:22.87 ID:PU+Tw3fzo
いよいよ次回で蛇足編最終回
蛇足のくせにいつまでグダグダやってんねんって話やで
次回『S11.未知の世界へ』
795: ◆ZS3MUpa49nlt[saga]
2022/01/22(土) 18:26:56.34 ID:7SptLiMdo
うおお最終回だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ1!!!!!!!!!!!!
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